古道:品川道(沼部〜洗足池〜大井)その3
その2からの続きです。
図書館の裏手に当たる場所には、妙福寺があります。
池のほとりに近いほうに、日蓮さんが袈裟をかけたと言い伝えのある、袈裟掛けの松があります。
袈裟掛けの松、その1
袈裟掛けの松、その2???
(なんで2本あるんだ…( '-' )??)
そもそも、袈裟ってあのアレですよね、お坊さんが斜め掛けに羽織っているやつ?(そっからかw)
この朱色のやつですね。
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インドでは尊敬する人物の前では敵意が無い事を示すために右肩を出す事が通例であった。
ja.wikipedia.org******
(ほぅ。だから斜め掛けなのか。なるほど。)
この袈裟掛けの松は浮世絵の題材ともなっているらしく…?
松ってこれ??かな??
(違うな、これ八景坂って書いてありますね。池上道の松だな…。ん〜??)
※また何かのときに画像見つけたら追記します。
なんで洗足池の袈裟掛けの松が2本あるのかは、ちょっと調べたのですが、出てきませんでした。
枯れちゃうと困るから、苗をちょっと多めに育ててみたら、思いのほかたくさん育っちゃったとか…?w(んな適当な…(¯∇¯٥))
この奥の一段下がったところからみる洗足池は、とてもきれいです。
いい( *´꒳`*)♡
さて、洗足池を出て、品川道をたどっていきます。
中原街道から折れて、ながはらの商店街をひたひたと歩いていきます。
入り口のところのケーキ屋さんが気になる…! お散歩の日は閉まっていたので、こんど寄ってみようかな。
ところどこに品川道の看板があります。
荏原駅との交差点には道標があります。
道標なんて、まじまじ見たのは初めてです。
(なんか書いてあるな~…?? ん~??)
と思っていたら、
「東 品川道
西 せんぞく・おくさわ道
南 いけかみ道
北 めぐろ
って書いてあるね。」
さらっと読む本持さん。いやぁ、、、石に刻まれている文字なんて、そんなさらっと読めないですって。古道お散歩レベルの違いを感じます(笑)
でも、どれも知っている地名なので、昔から同じ地名が使われて、昔の人たちもこの道を使って生活していたのかと思うと、ちょっと感慨深くなりました。
看板はこんなかんじ。
一国を横切りますっ!
小田原もいいなぁ~また自転車で行きたいですね。小田原あんぱん食べにいかないと。
一国から少し行ったところにある何の変哲もない交差点なのですが、品川道の左右が両方ともくだっているのです。
東京古道散歩の本によると、
[台地が一番狭くなっているところ。よく見ると左も右も下り坂。この道幅だけの狭い尾根を抜けている。ここで左右を見渡すと台地の尾根にいることを実感できて楽しい。]
と解説されています。
(たのしい…のか。なるほど。そのうちそんな地形の様子を楽しいと感じられるのかしら。)
本持さんももれなく、
「ほらみて、右も左も下がっているでしょ。これは交差点の真ん中に立たないと!」
と、言いながら、車が切れるタイミングをまち、交差点の真ん中に。
やばい、めっちゃ楽しそう(*ˊᗜˋ*)w𐤔
また少し歩くと、どーんとした門が現れます。
これなんと、伊藤博文のお墓。
「前回来たときは、まっくらで何も見えなかったんだよねー。こんな感じなんだね。奥の丸いのがお墓だよ。みえる?」
笑いながら話す本持さん。どうやら夜型人間らしい。
(前回は暗闇の中、お墓に来たのか…怖いわっっ!!)
はい、恒例のGoogleせんせ~
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伊藤博文。
周防国出身。長州藩の私塾である松下村塾に学び、幕末期の尊王攘夷・倒幕運動に参加。維新後は薩長の藩閥政権内で力を伸ばし、岩倉使節団の副使、参議兼工部卿、初代兵庫県知事(官選)を務め、大日本帝国憲法の起草の中心となる。初代・第5代・第7代・第10代の内閣総理大臣および初代枢密院議長、初代貴族院議長、初代韓国統監、元老を歴任した。内政では、立憲政友会を結成し初代総裁となったこと、外交では日清戦争の勝利に伴う日清講和条約の起草・調印により朝鮮の独立を清国に認めさせた(第一条)ことが特記できる。
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〔豆知識〕
山口県のお百姓さんのうまれ。辞書一冊と寝巻きのみの荷物でイギリス留学へ。衣食住にはこだわらなかったけれど女好き。お料理ができてフグとワインと日本酒が好き。楽器は琵琶ができた。人にやさしく差別をしなかった。暗殺の方法は射殺で3発当たったらしい。昔の1000円札の人。
(有名人はWikipediaがながい…読むの大変だよ、もぅ。)
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暗殺の報道は暗号電報を受けた五十嵐秀助電信技師が、全文を受ける前に金子堅太郎に電話した。彼はただちに大磯の別荘に急ぎ梅子夫人に見舞いの言葉を述べたが、夫人は涙一つ落とさなかった。「伊藤は予てから “自分は畳の上では満足な死にかたはできぬ、敷居をまたいだときから、是が永久の別れになると思ってくれ” といっていた。」という。
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奥さまカッコイイ…♡
イギリス留学の時に持っていた辞書はこちらで中身が見られます。
どうやら、間違いだらけだったらしい(?)
伊藤博文のお墓を通り過ぎ、なんか小さな神社がルートに組み込まれています。
滝王子稲荷神社
昔は生活に必要な湧き水の地だったらしいですね。
今はお水は沸いていないそうですが、カメがいます。だいたい日向ぼっこしてます。近所の子どもたちのアイドルです。
小さい富士山をのぼってみました。
あとは、また品川道まで戻り、池上道とぶつかる大井警察署入り口交差点でゴール!
(⁎˃ᴗ˂⁎)やった!
初めての古道散歩は新鮮なことばかりで、発見の連続でした。今まで目的をもってお散歩をすることはなかったので、それも含めて楽しかったです。
道路わきの石達とか教育委員会が設置してる看板なども全く興味なかったので、目にも入っていませんでしたが、よくよく読んでみるとたくさんの歴史が詰まっているのですね。
なんとなく古道歩きのやり方や楽しみ方がわかった気がしました。
私の知識のなさゆえに、今回の品川道は長々と3回にわけて書きましたが、お散歩としては7キロですので、のんびり休憩しながら歩いても2、3時間ほどで終わる感じでした。
お付き合い頂いた本持さんには感謝です!
そして、私ひとりだったら各ポイントは見つからなかったでしょう…そもそも、私の古地図と現代の地図の重ねる能力が、まず足りません…。
本当にありがとうございました。
今回のルートです。
品川道。沼部~大井 7.2km
古道さんぽ:品川道 pic.twitter.com/GKFjewNDSi
— まほ (@maho_s_25257) 2020年5月13日
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つぎはどこに行こうかな~??